生産農家のご紹介
新杜氏 大牟田和宏
今回は小正醸造の新杜氏を拝命した大牟田和宏さんにインタビュー。
日本一の焼酎を造る杜氏になりたい
ありがたいことに、今年(2018年)の7月1日付けで杜氏を拝命させていただきました。
私は、小正醸造に入社する前の高校の頃に「鹿児島ならではの地場産業で仕事をしたい」と考えており、担任の先生から「お前は頑固だから焼酎の職人さんに向いている。焼酎の職人さんになりなさい。」と言われたのを機に、焼酎の職人を志しました。
ご縁があり小正醸造に入社、各部署の研修後、製造課へ配属となりました。それから2年後の二十歳の節目に、焼酎造りの魅力に嵌っていた私は、自分の大きな目標を定めました。
「日本一の焼酎を造る杜氏になりたい」
今からが私自身の本当のスタートラインになります。
136年の歴史ある小正醸造の杜氏という重責に身の引き締まる思いとともに、逆にこのプレッシャーを楽しみながら成長していきたいと思います。
良さを引き出す為の探求が楽しい
小正醸造では「芋」「米」「麦」、「白麹」「黒麹」「黄麹」など様々な原料を使って焼酎を造るとともに、焼酎を活かしたリキュール製造など、多種多様な蒸溜酒を製造しています。
今年は初のスピリッツ「KOMASA GIN -桜島小みかん-」も発売されました。
種麹にしろ原料にしろ、「麹造り」「もろみ造り」は生き物であり、気候や環境によって日々の様子が違うことの方が多いです。
状態を見極め、その状態によって管理することが大切で、麹や原料の特性を引き出す為にはどの工程においても失敗が許されません。
良い麹・良い原料を使っても、発酵の段階で管理を誤れば「原料の特性が出づらくなる」
いいもろみを造っても、最後の蒸留で失敗したら「すべてが台無し」
焼酎造りは、原料それぞれの良さを引き出す為の「管理の難しさ」がありますが、良さを引き出す為の「探求の楽しさ」もあります。
美味しい酒を造る事が大前提として、「お客様に喜んで頂け、お客様のお役に立てる酒造り」を目標に頑張ります。
そして、小正醸造の先人の方々が築き上げてきた歴史・文化・技術に感謝し、生産農家さんを始め酒造りに関わる全ての方々や、すべての資源への感謝の気持ちを忘れずに、日々挑戦・日々精進を重ねていきます。